・アイディア商品は、金のため、夢のため?
「金のため、夢のため」
私は、アイディア商品を考えて作る時には、いつも「金のため、夢のため」でした。どちらも追いかけていました。それは、けっして間違いではないと思います。
逆に言うと「金のため、夢のため」でなければ、アイディア商品を考えたり作ったりする必要はないと思います。世の中にいずれは出てくる「アイディア商品」を「買って、使う」側にいればいいのですから。「金のため、夢のため」を追いかけるのはごく自然な事です。
でも、本当は「世の中のため」かも知れません。世の中のため、他人のためにと考えて、アイディア商品を考えて作り出せる人は、とてもすばらしい作品が出来るでしょう。
・アイディア商品を考えて作るという事は、「歌」を作るのと、同じ事!
「作曲」「作詞」して、ギターやピアノ、ドラムなどの楽器で演奏して、「歌」を吹き込んで、初めて「歌の作品」ができるのです。
その大事なオリジナルの「作品」を作る、作曲・作詞の部分で、札束の事を考えていると良い物は出来ません。
何を考えて作れば良いかというと、作り手である自分自身が「感動」して、他人を「感動」させることが出来る作品を作り出せるかでしょう。
「歌」も「アイディア商品」も夢中になって作っているうちに、「金のため」から離れて、「世のため、他人のため」にと、良い作品を作る事にいかに専念できるかでしょう。皆さんには、ぜひ良い作品を作っていただきたいですね。
・特許出願は、必要か!
私は無理して、特許、実用新案出願をする必要はないと思います。
最終的にはあなたの判断ですが、弁理士さんに頼むと結構な費用はかかります。ご自分で特許出願されるのもいいですが、これまた結構勉強しないといけませんから。
「簡単に自分で出願できると書いてあった」と言われる方がいますが、特許出願の命はその「文面」が命になります。特許出願でいいますと、「要約と請求の範囲」という文面が大事になります。
例えば、「スプーンフォーク」というのがありますよね。スプーンの先にフォークのような「きざみ」の部分があり、それがフォークと同じような作用をするスプーンなのですが、「要約と請求の範囲」のところに、しっかりと特徴を書いておかないとすぐに真似されます。
例えば、「鉄のスプーンの先にフォークのようなきざみがあり・・・」みたいな文だと、鉄ではなくて、ステンレスやプラスティックの素材は、請求の範囲に含めないのかとか、フォークのきざみはどのような形で、どのくらいの深さなのかと、色々な項目を含めなければいけません。
それもないと、なんだか請求漏れみたいな感じになり、特許の効力が薄れてしまったり、よく似た商品が出てきても、「要約と請求の範囲」がしっかり書けていないと、訴える事すらできないこともありますので。
ですから、しっかりと慎重に出願しないと、その費用がもったいないわけです。
ちなみに私も出願は何度かしておりますので、失敗もたくさんしております。いわゆる「貧乏、暇なし」という奴です。(笑)